WHO(世界保健機構)による最近のむし歯の調査によると、日本はほかの欧米先進国と比較して、歯磨きの実施率は高く、また一人あたり1/2程度の砂糖の消費量であるにもかかわらず、むし歯の数は約3倍多いと報告されています。その原因として、フッ素利用の普及が遅れている事があげられます。フッ素を用いたむし歯予防法は確立されており、その安全性や効果は実証済みです。

現在も日本をはじめ、多くの国々で広く利用され実績をあげています。

フッ素洗口法について

1日1回1分間、濃度の低いフッ素洗口液でブクブクうがいをする、4歳児から高齢者の方までできる簡単な方法です。

フッ素の利用法と予防効果

1. フッ素洗口(濃度の低いフッ素洗口液でうがいをする方法)  :50~80%

2. 歯面塗布(濃度の高いフッ素を年に2~4回、歯に塗る方法):30~40%

3.  フッ素入り歯磨剤(毎日のブラッシングで使用)       :20~30%

フッ素洗口の効果

☆永久歯のむし歯を半分以下に予防

フッ化物洗口のむし歯予防効果に関しては多くの研究があり、4歳からの実施の場合でみると予防効果は40~80%の範囲です。報告件数でみると50~60%の予防率がもっとも多くなっています。

☆成人、高齢者のむし歯予防にも効果を発揮

成人にも、臼歯(奥歯)や歯頚部(歯の根元)や隣接面(歯と歯の間の面)に新しいむし歯発生が認められます。これらに対してもフッ化物洗口は約40%の予防効果を発揮しています。さらに高齢者においても、根面のむし歯の予防に効果的であることが報告されています。

☆むし歯予防効果の持続

歯の萌出直後のエナメル質成熟の時期にフッ化物洗口を経験すると、脱灰(歯の表面が溶けること)に強い抵抗力のある歯となり、フッ化物洗口をやめた後も、その効果が持続している事が明らかになって います。

4歳から中学卒業時までフッ化物洗口を実施し、その後は未実施で経過した20歳を対象に歯科検診を行ったところ、全くフッ化物洗口の経験のない20歳と比べて、むし歯が50~58%少ないという結果が報告されています。

☆平滑面(表面の平らな面)、前歯において特に高いむし歯予防効果

フッ化物洗口の実施は、咬合面(咬む面)、頬舌側面(表面)、隣接面(歯と歯の間の面)のいずれにおいても高いむし歯予防効果が確認されていますが、平滑面のむし歯予防効果は特に大きく、すべての面が平滑面で構成されている前歯部には、むし歯の発生がほとんど見られなくなります。

☆費用の面でも効率の良い方法

経済効果分析から、フッ化物洗口にかけた費用に対するむし歯治療費抑制の利益は1:40で、フッ化物洗口に1000円の経費をかけると40000円のむし歯治療費が節約される計算になり、経済効率の観点からもすぐれた方法といえます。

☆高い安全性

現在、日本ではむし歯予防としてフッ素のブクブクうがいを22万人の子供が実施しています。

また、このむし歯予防法による子供の体への影響や事故などの報告は全くありません。

※詳しくはスタッフまでお尋ねください。