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当院の取り組みについて

dentist and dental hygienist

今回は当院の取り組みについてお話ししたいと思います。

日本最初の歯科医師は誰か?

今でこそコンビニエンスストアより数が多いといわれている歯科医院ですが、
何にでも最初があるように、歯科医師にも最初の医師がいます。

その人は、現在の大分県に住んでいた小幡英之先生です。
小幡歯科医は1875年(明治8年)に、日本初の歯科医師の資格試験(現在の歯科医師国家試験)に初めて合格した、つまり、日本に誕生した初めての歯科医師なのです。

日本の歯科医師の数

それから時は流れ現在の歯科医師の人数は、令和2年において厚生労働省調べの統計によると、人口85.2万人に対して107.443人にいるとのこと。
つまり、国民1人に対して7.9人(約.8人)の歯科医師が存在することになります。
なので、歯科医院がコンビニエンスストアより多い状態になっているのは、当然といえば、当然なのかもしれません。

歯科医院の選択肢

さて、人口一人に対して歯科医の数は、約8人と申し上げましたが、数が多い=選択肢が多いことになります。しかし、その中には、腕の良い歯科医師、普通の歯科医師、適当な歯科医師がいる玉石混合状態であるともいえます。なので、ご自身にあった歯科医師のいる歯科医院をえらばなくてはならないのは、中々骨の折れる作業であるといえるのではないでしょうか?
現在は、特定の分野に特化した歯科医院が増えている傾向にあります。
例えば、歯列矯正、ホワイトニング、インプラント等々・・・。
なので、それらの治療を受けたいと考えられている患者さんは、その分野に特化した歯科医院を探して訪れることになるでしょう。

しかし、その分野に特化している=それ以外の治療は受けられない場合もあるといえるかもしれません。そこで選択肢に入ってくるのが、あらゆる治療を受けられ、ご自身の受けたい治療も受けられる、そして、その治療のメリット、デメリット、も教えてもらえるオールマイティーな歯科医院が理想的だといえるでしょう。しかも、腕の良い歯科医師、歯科衛生士、トリートメントコーディネーター(TC)、歯科治療の上で重要な項目である滅菌ができるスタッフがいるか等々、挙げればキリがないともいえます。

腕がよい歯科医がいても、スタッフの雰囲気が悪いと行きたくなくなるし、歯科医院の雰囲気は良くても、何の治療をしているか、何回くらい通えばよいか説明してもらえない歯科医院、腕はよさそうだけど清潔感がなく、使用している道具・機器が清潔なのか?などなど本当は、全てをクリアしている歯科医院に通いたいと思っても、どこか妥協して選択していらっしゃる場合が多いのではないでしょうか?

当院の感染予防対策

例えば、歯科器具をきちんと滅菌しているどうかを確認するのは、とても難しいことだと思います。
以前、銀座か何処かのレーシック手術を得意としていた眼科医は、売り上げを上げるため、手術器具の滅菌時間を省き、器具を使いまわして使用して手術回数を増やした為に、患者さん間での感染症や、術後の不具合を訴える患者さんが多く、最終的には刑事事件に発展したという事例もありますので、治療器具の滅菌は、どんな治療をするにしても、とても重要なことなのです。

しかしながら、当院のように、ホームページにて、どのように器具を滅菌し使用しているか、例えば、器具の洗浄の際には、殺菌効果の高いオゾン水を使用しています。その後、それぞれの器具に適した滅菌機にてなど滅菌しているなど、滅菌の方法を公開している歯科医院ばかりではないので、100%信頼することは難しいのです。
そして、治療の前に必ず、口内洗浄力の高いPOIC(Professional Oral Infection Contorl)水で、お口を洗浄していただくことで、患者さんご自身の口内細菌が身体に侵入するのを防ぐだけではなく、治療、施術する歯科医師、衛生士への感染も防ぐことが可能となっております。うがい洗浄中に塩素の臭いがすると心配される患者さんもいらっしゃいますが、『超純水(ちょうじゅんすい)』と『純度の高い塩』を電気分解して製作されているいわゆる『塩水』なので、ご自身を守る安全なお水だと思っていただき安心して、おもいっきりうがい洗浄をしていただけると幸いです。

トリートメントコーディネーター(TC)

その他、歯科医に直接質問することが苦手な方は、初診のカウンセリングの際や、現在の治療内容、治療の進行具合、最終的な治療の着地点など、TCにお気軽にご質問、ご要望をお伝えしていただけます。どこか妥協して選ばざるを得ない場合が多いのではないでしょうか。そのようなミスコミュニケーションを出来るだけ防ぎたいと思い、当院ではカウンセリングを重要と考えており、そのためのトリートメントコーディネーターを置いております。気軽に不安点や疑問点を質問していただければ幸いです。

最後に

玉石混合な沢山の新しい治療法の中から、これだ!と信じたものを学び、提供していきたいと考えていますが、すべての治療法を導入するのは困難なことでもあると感じております。先に記述したPOIC水に関も、スタッフにもセミナーに参加してもらい、しのはら歯科医院全員で取り入れた物なのです。スタッフ全員が納得していないものに関しては、話し合いを繰り返して、全員が納得した物や治療方法を、自信をもって患者さんに提供していくことにしています。なので、新しく入ったスタッフにも、時間がない中、その情報を共有させてもらい理解してもらうようにしております。とはいえ、国家資格者である、衛生士のように、ブラッシング方法深い知識を、受付、クリーニングスタッフが同等に持てており、同等に説明するのまではいたっていないこともあるのは、ご理解いただけたら幸いです。

当院では、一般的な治療はもちろん、特に力を入れているお子様の抜歯しない矯正方法、ホワイトニング、歯周病除菌治療、インプラント等の治療に関して、日々アップデートしながら患者さんの求められている結果に応えられるよう精進していきたいと考えています。私自身が外科処置は得意ではないですが、インプラントも生活の質を上げてくれる、素晴らしい治療法だと考えています。そこですべての症例を網羅できるわけではないですが、日本歯科大学附属病院の専門の歯科医師にお願いしてインプラント処置も行っていますのでご相談いただければ幸いです。

いずれは、iPS細胞による治療が一般的になり、歯科分野でも患者さんご自身の細胞を使用して、新しく顎の骨や歯を作ることができるようになるかと思います。とはいえ、まだまだ、限られた分野での治療に限られており、我々のような一般歯科医院で扱えるようになるのは、かなり先のお話になるかとも思います。そのような治療が可能になったら、私達のような開業医も一から勉強して、組織の培養をアウトソーシングするのか、医院に培養機器を入れて最初から最後まで一貫して医院で治療を行うのかで、勉強する内容も変わってくるのは間違いないので、今後の歯科治療の未来については、明るい兆しがみえていると感じるとともに、重圧もかんじております。

ただし、あらゆる治療法が確立されたとしても、一番有効なのはご自身による毎日のブラッシングを始めとした口腔ケアをきちんと行い、治療する必要のない歯をキープすることであることは、間違いないと思います。歯科分野だけではなく、色々な分野でいわれている『未病・予防』は重要なことであるとおもっております。

なので、加療が必要となるまえに、幼少期からご自身の口の中=虫歯になりやすい歯なのか、磨きにくい部分はどこなのか?ご自身にあった歯ブラシや、補助道具などを知り、利用していくこと、つまり『予防歯科』がなによりも大事であると私は考えています。小児矯正治療も、歯並びという見た目だけではなく、正しい歯の使い方、鼻呼吸することなどをすることで、大人になっても美しい歯並びを保つことができるという、ある種の予防歯科といえると私は考えています。

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